green tea

夕方六時 電車に揺られ つり輪の中 小さな空放して
知らない間に太陽は僕の下に潜り あいまいな色の空に電線が横たわる

駅前で誰かを待ちわびた人の後ろ 待ち受ける涙の影が僕には見えて
あなたの残した寂しさが 今も僕の心にこだまする

初めて知った悲しみは 少し苦い抹茶の味がした
足早に僕は家に帰る 苦さを全部思い出す前に


訴えるように 自販機輝いて 切れかけた 街灯は僕の心
無機質な鉄の階段を上る乾いた音 消えそうな僕の意味を世界に繋ぎとめる

強すぎる部屋の電気つけずに窓開けて 倒した写真立てにもたれかかって
あなたが捨てた思い出が 今も僕の中で息づいている

初めて過ぎた一人の夜 部屋の中は抹茶の色だった
無理やりに僕は夢に潜る あなたの全部思い出す為に


あなたが笑い あなたがはしゃぐ あなたが泣いて あなたが怒る
あなたが呼んで あなたが佇む あなたが あなたが ああ あなたが・・・

カーテンから さしこむ光 頬に残る 涙の跡をなぞって
無機質な鉄の階段を下る乾いた音 臆病な僕の足を今日へ送り出して

いたずらな風が吹きぬけて僕の上を登り 抜けるような青い空に電線が張っている
あなたの残した寂しさで 今も僕の心は息づいている

こうして過ぎる毎日は 今も苦い抹茶の味のまま
足早に僕は駅に向かう つり輪の中小さな空掴み

2009.11.07 Sat l 作詞活動 l COM(0) TB(0) l top ▲
「301号室」

今も君の笑顔が残って シャボンのような七色がはじけてる
枯れた夏草に水をやりながら ベランダで羽の無い翼を広げては
甘い雲の遥か彼方へ 脱げかけたサンダルが引っかかって 僕を引き留めた

ビデオのリモコンで停止を押したけれど 世界は変わらず流れてる
まして巻き戻しなんて浅はかだと カーテンが笑うように風に舞う
君がくれたオルゴールが 知らない間に子守唄になって 
いっそずっと眠っていられたらな

覚めない夢のある場所を探して 新聞を広げたら
昨日に切った足の爪が出てきた 僕はもう明日を生きているみたいだ


壁に掛かったカレンダーは めくられることあきらめて遊んでいる
枯れた声でそれでも泣き続けて 誰もいない部屋の隅で小さくなって
悲しみを忘れようとして 心に入りきらない体が 部屋に余ってる

時計の電池を抜いても日は暮れてゆく 世界は明日へ向かってく
昨日をまだ終えられない僕を残し 部屋の奥まで届く余計な光
君が死んだからといって 誰もが悲しむわけじゃないことくらい
分かっているけど分かりたくないんだ

開けっ放しの窓からゆっくりと カレーの匂いがして
お構いなしに腹の虫が鳴った 僕はまだ今日を生きていくみたいだ

ビデオのリモコンで停止を押したけれど 世界は変わらず流れてる
まして巻き戻しなんて浅はかだと カーテンが笑うように風に舞う
君がくれたオルゴールが 知らない間に子守唄になって
いっそずっと眠っていられたらな

覚めない夢のある場所を探して 新聞を広げたら
昨日に切った足の爪が出てきた
僕はこれからを生きていかなきゃならないんだ

2009.11.04 Wed l 作詞活動 l COM(0) TB(0) l top ▲
9月の空

時々見上げては君を思い出す
あの頃の僕ならば
思い出とさえ向き合えず
ただただ涙を滲ませていたのに

寄せては返す波のようないつかは昔
笑って泣いて怒ってまた笑ってる

君を忘れるわけはないけれど
想いが遠くの色に染まって
さよならを呟いた9月の空


戻れない季節の中で
帰れない思い出が時々疼いている
傷跡に変えたのは流れた時間

夕凪が静かに止んで今もいつかは昔
思い返してまた想いが帰ってくる

恋を忘れようとするけれど
明日に逃げているだけだと
嘘に吹かれた9月の空

時々見上げては僕は思い出す
君が映っていた空
2009.11.01 Sun l 作詞活動 l COM(0) TB(0) l top ▲
沈黙を嫌うように コインの落ちる音が響いた
黙りこんだ貴方は顔を上げて 僕を見る
悪いのは僕なのに 悲しみだけ背負い込んで

窓の外を這うように流れる雨さえ僕を責めるのに
貴方は一言も僕を咎めなかった
何か呟いてでもくれたら この日はいつか忘れただろう

雨はこの街の汚れを洗い流すけれど 僕の罪までは無理だろう
悪いのは僕だから 流すつもりもないけれど


沈黙を嫌うように ラジオの声が大きくなった
黙り込んだ僕はそっぽを向いて 雨を見る
知っていて貴方は 悲しみを確かめに来て

言葉が分からない周りの人達さえ僕を責めるのに
貴方の視線が僕を咎めないから
何も記憶に残らないけど この日をずっと忘れられない

僕はこの街に流れて夢を見つけ出した 貴方には答えられない
選ぶには酷だから 消えたつもりでいたけれど


空港へ行くように運転手に告げて 貴方をタクシーに乗せた
ヘッドライトに照らされた雨は 鋭い刃物のように見えて

雨はこの街に針のように刺さるけれど 僕の心には届かない
悪いのは僕だから 痛みなど、とうの昔に・・・

2009.08.12 Wed l 作詞活動 TB(0) l top ▲
踏み切りで電車を待って見上げた空
夕暮れと呼ぶにはまだ青く
うろこ雲が同じ場所に居座ったまま

今日はもう疲れたのだろう
蝉が適当に音を立てている
首にまとわりつく汗を風が拭いて
木々の葉擦れの中に消えていく

なんでもない時に 君が流れ出す
なんでもない時に 君が流れ出す
「心の底から」なんて−
「底なしなんだ」と
なんでもない時に 愛が呟いた


交差点アスファルトに夕立の跡
曖昧な模様傘でなぞる
点滅した信号に慌てて渡った

今日もまたどこかの家から
カレーの匂いが散歩を始める
鼻にこそばゆく記憶に風が吹いて
君のニンジンは僕が食べる役

なんでもない時の 君が溢れ出す
なんでもない時の 君が溢れ出す
「I Love You」よりも−
「君が大好き」で
なんでもない時に 愛は輝いた

どうしてあの時、あんな・・・ああ

なんでもない時を 君は集めてた
なんでもない事を 君は愛してた
「I Love You」よりも−
「君が大好き」で
なんでもない時に 愛に気がついた

2009.08.10 Mon l 作詞活動 TB(0) l top ▲